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ユリス・ナルダンが漁網をリサイクルした初のストラップ「R ストラップ」を開発

2021/08/03(火)

ユリス・ナルダンは、プラスチックによる海洋汚染に警鐘を鳴らして漁網をアップサイクルし、ダイバーやマリーンコレクションに使える新しいストラップとして再利用することにより、循環型経済への貢献を強化する。漁網をリサイクルした初のストラップは「R ストラップ」と名付けられた。



持続可能なラグジュアリーと海洋環境の保護への取り組みを確実に実行するため、ユリス・ナルダンは漁網をリサイクルした初のストラップを製造し、スイマーで冒険家でもあるベン・ルコントによる海洋汚染の警告に対する意識を促すことを決定した。
 ベンのメッセージに応えるため、ユリス・ナルダンは漁網を完全にリサイクルした革新的なポリアミドの糸を採用し、新しいリストストラップを作り上げた。「マリーントルピユール」、「ダイバー44mm」、「ダイバー42mm」、「ダイバークロノグラフ」、「フリークX」に着けることができる。このストラップはユリス・ナルダン初の100%の防水キャンバス製で、ベン・ルコントが誇りを持ってアンバサダーを務める。エッジの編み込みは頑丈な造りで、ほつれを防ぎ摩耗に耐えるようになっている(マーチンデール摩耗試験)。(100%漁網製の)YTT+糸を供給するJTTi(企業)による押し出し成形の前に染色を行うことにより、ブラックカラーは均一になり製造中に水を使用しないという、環境保護における大きなメリットも得られる。



1998年、ベンは史上初めてビート板を使用せず太西洋横断を成し遂げた人物で、この挑戦はがん研究の資金集めのために行われた。それから20年後の2018年に彼は太平洋横断に挑んだ。ところが1,500海里を超え海上で過ごす日々の6カ月目に、彼に伴走したボートに問題が生じたために挑戦を断念しなければならなくなった。その冒険は終了したものの、彼には海洋汚染に対する恐怖のような気持ちが残ってしまう。鯨、イルカ、アホウドリ、美しい海洋生物、そして壮大な自然の力を肌で感じるという忘れがたい165 日が過ぎてベンの印象に残ったのは、日々海で出会うプラスチックの量だったからだ。



プラスチックは完全に分解することはない。極めて細かな粒子になるまで小さくなるが、害を及ぼす可能性が逆に高まってします。「私は果てしなく続く大量の紙吹雪のようなものを見つけました。マイクロプラスチックが集積しているところを泳ぐことは、まるで吹雪の中を渡るかのようです。実際この薄片は何百万ものプラスチック粒子なのです。これは大問題だと感じ動揺しました。」

 「私の心と体は分かれています。体は自動操縦モードで泳いでいます。私は泳ぐ時、時間を圧縮します。時間は分になり、分は秒になります。私は呼吸、心臓、そしてその鼓動に集中します。数時間泳いでいる間私は我に返り、そのたびにその時間をビジュアル化します。そしてその必要を感じれば時計を見て、その時刻を頼りに泳ぎを続けるのです。」

 1846年にマリンクロノメーターを制作したユリス・ナルダンは、海の世界との深いつながりを築き歩みだした。今もなおその歴史を強く継承するユリス・ナルダンが、海や海洋生物の保護に向けて、持続可能性に対する取り組みに焦点を当てるのは当然のことなのだ。

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